《「雨漏りの要因」と「原因の特定方法」》

query_builder 2025/08/22
コラム
《「雨漏りの要因」と「原因の特定方法」》

今回は『雨漏りの要因』と『原因の特定方法』についてご紹介!


はじめに

はじめに

雨漏りの修理は、「穴が空いた部分を塞ぐだけ」の簡単な作業だとおもわれがちですが、実は専門的な知識が必要とされています。

『早期対応』『雨漏り箇所及び原因の特定』がとても重要となり、それらに応じた修理方法と再発防止策を行うことが大切です。


安易な穴埋めのみの施工で完結してしまうと再発を招いてしまう可能性が非常に高くなってしまいます・・・


本記事では、雨漏りに関する知識も含め修理方法についてご説明させていただきます。 今後、雨漏り修理をご検討する際のひとつの要素として是非ご活用いただければと思います!


雨漏りの主な原因

雨漏りの主な原因

一般戸建て住宅の代表的な雨漏りの原因は、「屋根」「外壁」「ベランダ」からの浸水の3つが大きな要因であると言われています。


【屋根からの雨漏り】

原因①:屋根材の劣化や破損
原因②:屋根棟を固定している部分の劣化や破損


   


「屋根材」とは、屋根を覆っている素材や防水シート、また、屋根の下地となる野地板などを指します。 これらが固定していた場所からずれてしまったり、剥がれたり、穴が空いてしまうと雨水の侵入口となり浸水の原因となります。


「屋根棟」とは、屋根が山型に交わる部分を指します。 棟を固定する釘やビスが劣化により錆びることや、棟自体が浮いてしまうことなどが浸水の原因となります。


どちらも、屋根に登らないと確認が出来ない箇所となるため、専門家に依頼しなければ解決することが難しいとされています。

【外壁からの雨漏り】

原因①:サイディングの変形
原因②:コーキング部分の劣化
原因③:金属の錆びなどによる劣化
原因④:サイディング・外壁の破損


 


「サイディング」とは、外壁材そのものを、「コーキング」とは外壁材同士の繋ぎ目部分を指します。また、ここでいう金属部分は外壁に接触または固定されている金具などのことで、「釘」「モノを固定している金具」や「水切り」「庇」「サッシ」など、備え付けられているものを指します。


外壁は、目視で確認できる箇所となるためご自身で気付き修理を依頼することが可能ですが、2階部分や小さな損傷を見つけるといった点では専門業者に依頼をしなければ判明することが難しい場合もあります。 日頃から目にすることの多い外壁は、定期的に目を配り確かめておくことが事が大切です。


【ベランダからの浸水】

ベランダからの雨漏りも、一般住宅の中では最も多い要因の一つとされています。

ベランダには基本的に排水溝が設置されており、何らかの原因で排水溝が詰まってしまうことで水が溜り、床や窓のサッシ部分の劣化に繋がり、浸水の可能性を高くしてしまいます。


ベランダの排水口は掃除をするとともに詰まっていないかも定期的に確認しておくことが大切です。


雨漏りの特定方法

雨漏りの特定方法

修理業者のほとんどは、目視のみの特定で完結してしまいます。そのため、雨漏りが再発してしまったり、他の浸水箇所を見落としてしまう事が多くあります。


雨漏りの修理において重要となる、原因の特定方法は以下の3つがあります。

・目視や触感での確認

・散水試験

・サーモグラフィーカメラ(温度測定)


【目視での特定】

方法①:室内の雨漏り箇所の確認

方法②:雨漏り箇所付近の屋根や外壁の確認


<POINT>

・屋根や外壁材を確認する際は、材質の「割れ」「剥がれ」の有無だけでなく「接合部の隙間」や「亀裂の有無」もチェック ・金属部分の「腐食」や「固定具の緩み」がないかもチェック


【散水試験による特定】

屋根や外壁に、下から上の順に水をかけ、雨漏りの原因となる箇所を特定します。

この散水試験は、晴れの日のみ行うことができます。


<POINT>

・雨漏りが推定される箇所は、室内に水が漏れてくる場合があるため、室内ではバケツを置いて汚れないよう対策を取ること ・水道をお借りして実験を行うため、水道料金に影響してしまう旨事前にご承諾いただくこと (※散水試験は希望されているが、水道利用に懸念がある場合は別途ご相談が必要となります)

・時間が経ってから漏れてくる場合がある事、違う場所で雨漏りが見つかる可能性がある事を把握いただくこと 上記のように注意事項が多いため、必ず業者側から作業内容と注意点についてを事前に共有してもらうことが大切です。


【サーモグラフィーカメラでの特定】

サーモグラフィーカメラでの原因特定は、散水試験での検査に合わせて実施します。


サーモグラフィーカメラとは、温度を色で視覚的に把握することができるカメラです。 水漏れが発生している部分は温度が低くなり青や水色に映し出されるため、色を見て雨漏り箇所を特定することが可能となります。


<POINT>

断熱材により温度変化を検知しにくい場合があるため、冷暖房を使用することでサーモグラフィーが温度変化を捉えやすくなります。


まとめ

まとめ

雨漏り箇所の特定や原因の追求は、簡単なようで実はしっかりと行う必要があります。また、目視だけでなく様々な方法を駆使することでより正確な雨漏り箇所を導き出すことができます。


お客様ご自身が想定していた箇所だけでなく、実は知らなかった雨漏りを見つけ出すことができれば、より安心で快適な住環境を整えることができます。


弊社では、『雨漏り検診士』の資格を持つ人材を揃え、様々な雨漏り修理に対応しております。また、検診士としての専門知識を活かし、より適切な提案を行うことでお客様の様々なお困りごとを解決致します!


気になることやご相談など、随時承っておりますのでお気軽にご連絡ください!


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株式会社南建設

住所:神奈川県横浜市栄区公田町1406-1

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