《『屋根カバー工法』について》

2025/09/23

屋根塗装工事コラム

今回は『屋根カバー工法』についてご紹介！

屋根カバー工法とは？

屋根カバー工法の単価について
1. 単価について

スーパーガルテクト屋根材の工事参考例
1. お見積り参考

塗料の特徴と耐用年数
1. 塗料比較

屋根カバー工法とは？

屋根カバー工法について

今回は屋根のメンテナンスにおけるカバー工法の知識についてお話させていただきます！

屋根カバー工法はメンテナンスにおける工事の種類の一つで、既存の屋根を撤去することなく施工をする工法のことをいい、別名「重ね葺き」とも言われております。

カバー工法のメリット

・撤去にかかる費用が抑えられる（葺き替え工事よりも低コスト）

・撤去時の埃や残骸がほとんどでない

・防水性の向上（雨漏りの耐性が上がる）

・アスベスト対策が可能

※アスベストとは健康被害のある物質で、昔のご家庭にはアスベストを含む屋根材が使用されていました（▶︎詳細はｺﾁﾗ）。

この屋根材が使用されている場合、撤去作業を行うとアスベストが飛散してしまい健康被害に繋がりかねないという危険性があります。

カバー工法のデメリット

・劣化がひどい場合は適応できない場合がある
・屋根の構造によっては適応できない場合がある
・2重構造となり屋根の重量が増加するため、耐震性の確認が必要となる
※工事を依頼する際に、事前に業者の方と相談しておくと良いでしょう。

💡こんな方々におすすめ！

・既存の屋根が『スレート屋根』『トタン屋根』の家・費用を抑えたい
・工期を短期に抑えたい
・アスベスト対策をしたい

＜屋根カバー工法の工事工程＞

1.既存屋根

2.防水シート新設

3.屋根材新設

4.役物新設及び完工

・既存屋根：役物のみ取り外し屋根材のみの状態にする

・防水シート新設：既存屋根材の上に新設

　※既存屋根材の状態次第では、防水シートの下に野地板を設置する場合があります。

・屋根材新設：新しい屋根材を設置

・役物新設及び完工：新設した屋根材と新たに各所役物を設置し完工

屋根カバー工法の単価について

単価について

屋根カバー工法の費用は、屋根材の種類や面積だけではなく、使用する部材やルーフィングシート、棟下地（貫板）の数量や種類により異なります。

弊社における屋根カバー工法の単価及び費用について、なるべく詳しく解説させて頂きます！

屋根カバー工事の各項目の単価 ※1
仮設足場設置 ※2	450円～/㎡
メッシュシート	50円～/㎡
高圧洗浄 ※3	100～200円/㎡
既存棟撤去	800円～/ｍ
雪止め撤去	200～300円/箇所
ルーフィングシート	600円～/㎡
軒先水切り（唐草）	1,700円～/ｍ
ケラバ板金	2,200円～/ｍ
谷板金	2,800円～/ｍ
屋根本体 ※4	4,000円～/㎡
雪止め設置	1,200円～/ｍ　（700円～/箇所）
貫板（棟下地）	700円～/ｍ
棟板金（ビス止め）	2,500円～/ｍ
シーラー（面戸）	300円/ｍ
雨押え	2,900円～/ｍ
各所シーリング（棟板金・壁際等）	5,000円～/式
屋根材ステンレスビス止めに変更	300円/㎡
道路使用許可申請費	20,000円/式
誘導員配置	20,000円/人
運搬費工事日数と距離により変動廃材費	10,000円～/式
諸経費・管理費	10,000円～/式

<注意事項>

※1 建物の高さや面積の大きさにより単価は異なります。

※2 足場設置の際、フェンスやカーポートパネルの脱着、階段等の運搬が必要な場合、別途費用がかかってしまう場合がございます。

※3 高圧洗浄はコケなどの汚れが酷い場合に行います。洗浄面積やバイオ洗剤を使用するかにより費用は異なります。

※4 屋根材の種類や役物板金（唐草板金、ケラバ板金、谷板金など）といった設置されている役物により大きく費用が異なる為、金額幅が大きくなっております。

▽ 参考例：屋根材単価表

屋根材単価表
リッジウェイ・アルマアスファルトシングル材		4,000円～/㎡
スーパーガルテクト SGL鋼板製断熱材付き屋根材		5,500円～/㎡
ディプロマットスタージンカリウム鋼板		6,300円～/㎡

スーパーガルテクト屋根材の工事参考例

お見積り参考

ここでは、参考例として仮定となる住宅（建物）を設定し、その住宅に必要と想定される工事や工程・使用材料をお見積り例として記載させていただきます。

お客様が工事を検討する際のご参考としてご活用いただければと思います！

【工事名】

工事内容：

屋根カバー工法工事

【住宅（建物）情報】

建物：	戸建て／2階建て
既存屋根材：	スレート屋根（コケ大）
新規屋根材：	スーパーガルテクト（SGL鋼板製）期待耐久年数35年～40年
屋根形状：	寄棟（よせむね）
屋根勾配：	4寸
屋根平米数：	64平米
高圧洗浄：	有り
自社保証：	10年
メーカー保証：	塗膜15年赤さび20年穴あき25年
備考	・コケが多い為、高圧洗浄後に屋根カバー工法を行います。・ルーフィングシート（防水シート）と棟下地はスーパーガルテクトに近い耐久年数の素材を使用します。

【お見積り】

見　積　書

御見積金額　¥1,012,000 -		株式会社南建設〒247-0014神奈川県横浜市栄区公田町1406-1 TEL：045-308-9171 FAX：045-308-9296 担当：◯◯ 登録番号：◯◯◯◯◯◯◯◯
品番・品名	数量	単価	金額
【屋根カバー工法】
1.仮設工事　仮設足場設置くさび式足場	231㎡	¥500	¥115,500
飛散防止養生メッシュシート	231㎡	¥50	¥11,550
2.屋根カバー工法　高圧洗浄	64㎡	¥200	¥12,800
既存棟解体棟板金・貫板解体撤去	20ｍ	¥800	¥16,000
既存雪止め撤去	52箇所	¥200	¥10,400
3.新規下葺き／防水シートルーフィング　ニューライナールーフィング耐久年数約30年	64㎡	¥1,200	¥76,800
4.新規軒先板金（唐草）　SGL鋼板製/改修用唐草セットバックタイプ	29ｍ	¥2,400	¥69,600
5.新規ケラバ板金　SGL鋼板製/ケラバ板金	0.4ｍ	¥2,700	¥1,080
6.新規本体葺き　スーパーガルテクト耐久年数35年～40年	64㎡	¥5,700	¥384,000
7.屋根材ビス止め追加費用　ステンレス製・ディスコ処理	64㎡	¥300	¥19,200
8.新規雪止め取付　スーパーガルテクト純正雪止め	52箇所	¥1,000	¥52,000
9.新規棟下地取付　（貫板）ガルバリウム鋼板製耐久年数約30年～35年	40ｍ	¥1,400	¥56,000
面戸取付ガルテクト専用平型面戸	40ｍ	¥300	¥12,000
10.新規棟板金 SGL鋼板製/棟板金　パッキン付ステンレスビス止め	20ｍ	¥2,500	¥50,000
11.各所シーリング　変性シリコン耐久年数約30年（※劣化箇所数により異なりますが、例として一式と表記）	1式	¥5,000	¥5,000
［運搬費］（※重量により異なりますが、例として一式と表記）	1式	¥10,000	¥10,000
［廃材費］（※種類や重量により異なりますが、例として一式と表記）	1式	¥10,000	¥10,000
［管理費及び諸経費］（※工事日程や施工内容により異なりますが、例として一式と表記）	1式	¥10,000	¥10,000
▲ 調整お値引き			- ¥1,930
	小計		¥920,000
	消費税等		¥92,000
	合計		¥1,012,000

上記が既存のスレート屋根からスーパーガルテクトにカバー工法を行った場合のお見積りの例となります！

※前項同様、屋根の構造や使用するルーフィングシート、棟下地によっても単価は大きく異なります。

塗料の特徴と耐用年数

塗料比較

弊社では、『建物の外観を美しい状態に保つ』『外壁を保護する』ことを目的とする上で、塗装工事におけるメンテナンスは約10年ごとを目安としておこなっていただくことを推奨しています。

塗装工事の場合は、業者に調査をしてもらった上で、使用する塗料の性能や耐用年数にも着目いただき、お好みのカラーやコストに合わせた塗料選びをすることが快適な住環境につながると考えております。

下記表では塗料ごとの特徴と耐用年数をまとめていますので、是非ご参考にしてみてください！

※あくまでも大まかな種類ごとの目安となりますので、メーカーごとに細かい年数は異なります。

塗料	塗料の特徴	耐用年数
無機	コストは高いがもっとも耐久性に優れた塗料	15～25年
フッ素	非常に耐久性が高い塗料	12～15年
ラジカル	耐久性が高く防カビ性と防藻性に優れ、あらゆる下地に対して塗装が可能な塗料	10～14年
シリコン	もっとも広く使用されており、耐久性とコストのバランスが良い塗料	7～15年
ウレタン	アクリルより耐久性が高く、弾力性がありひび割れしにくい塗料	7～10年
アクリル	安価で一般的に多く使用されていた塗料	3～8年

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株式会社南建設

住所：神奈川県横浜市栄区公田町1406-1

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